ついに冬至!意地悪な子にならないように心も温めよう
冬至が来ると大人でも寒さで憂うつになる人が少なくありませんが、「風の子」と言われる子供の心も、木枯らしが吹くとつい意地悪になってしまうことが…。
うちの子が意地悪な子にやられっぱなし!どうしたらいい?
幼稚園や保育園に入園すると、かなりの確立で「意地悪な子」が我が子の口から登場します。
「今日、◯◯ちゃんに押された!」
「◯◯ちゃんばっかりボール使うからつまんない」
こんな話しばかりを聞くと、ママとしては我が子が心配になり「◯◯ちゃんには近づかない方がいいんじゃない?」なんて、つい子供に言ってしまう人もいるでしょう。
意地悪な子はどのような心理なのでしょう?親はどう対応すればいいのでしょう?
逃げさせようとばかりせず少し考えてみると、幼稚園や保育園の頃に出会う意地悪な子って、我が子を成長させてくれる最高のお友達かもしれませんよ。
小さな頃に意地悪をされることで、子供は相手の嫌がる行為や意地悪の痛みを学ぶことができます。
意地悪をされ、何も言えずに耐える姿は可哀想にも思えますが、耐えて状況をあれこれ考えるからこそ忍耐力や思慮深さを身に着けることができますし、「やめて!」と言う必要性を学ぶこともできるのです。
むしろ親が見落としがちなのが、思春期になると友達から嫌がられる特徴の一つ、チクリ(告げ口)ではないでしょうか。
意地悪な子に悪意がない幼児期に、集団生活で子供の忍耐力を鍛えることは、後の人間関係にも影響してくることを、私達親は見落とさないようにしたいですね。
意地悪な子には理由がある!心理を教えてあげて
ですから「子供が意地悪な子にやられた~」と思ったら、「どうしたんだろう?慌ててたのかなぁ」「よっぽどボールが大好きなんだね」などと、心理を教えてあげた方が、将来を考えると避けるよりずっと役立ちます。
私も娘が入園直後の参観日に、意地悪な子に何度も新聞紙で作ったボールを当てられ、固まっている姿を目撃しました。
とっさにかばいたくなりましたが、集団生活で強さを身に着けて欲しかったので、そこは堪えて様子を見守ったんです。
娘は下唇を噛み、じっと耐えていました。それを見た年長児の女の子が、なんと娘をかばい意地悪な子を退散させてくれました。
その時その子が言った言葉がさらに衝撃でした。「あの子、寂しいんだよ。今日はママとパパ、来られないんだって。」
その後も娘は泣かず、帰宅後に私にその時のことを話してくれたので、 私も「自分だけママがきてくれなくて悲しかったんだね。◯◯ちゃん、我慢してあげられて偉かったね」と声をかけました。
こうして様々な意地悪な子と巡り会ってきた娘は、次第に心が強くなり、こちらがハラハラするような友達の意地悪を華麗にスルーできる、どこに行っても友達に困らない強い子に成長したんです。
自分の子が意地悪な子に育ってしまったら?
意地悪な子に戸惑う親がいる反面、我が子の意地悪さに不安を感じる親もいるでしょう。 けれど幼児期の意地悪の多くは、相手の気持ちがわからない、我慢できないなどの成長過程でよく起こることですので、悪意はありません。
そんな子供心を理解してありのままの姿を受け入れ、成長をサポートすることが大切! 親はつい注意や説明ばかりをしがちですが、小さな子供は考えるより感じて生きているので、頭で理解してもすぐに行動が変わるわけではありません。
その時できる一番のサポートは親が両者の橋渡しをし、手本となり、意地悪な態度をとる我が子の心を温めてあげることです。
意地悪な子に育ってしまったと落ち込まず、意地悪な子にならない子育てを心掛け、翌朝は満面の笑顔で見送って、登園させてあげましょうね。